今間メリヤスのニットについて

1.ニットソーとは

当工場は、ニットソーと呼ばれる、編地を裁断・縫製して仕上げる製品を手掛けています。

たとえば、シャツやジャケット、パンツなどの布帛製品、カットソー(Tシャツなどのジャージ素材で、丸編みと呼ばれるもの)は、生地を裁断・縫製します。

それらと同様に、ニットソーも編機で編みたてた編地をハサミで裁断し、ロックミシンや本縫いミシンで縫製するのです。

じつは、このニットソーを作っている工場は、どんどん減ってしまいました。30年前の10~20%くらいに減っているのではないでしょうか? なぜなら、倒産・廃業した工場だけでなく、ニットソーからホールガーメントに変わった工場も多いからです。

2.ホールガーメントとは

では、ホールガーメントとは何でしょう? 

ホールガーメントとは、無縫製ニットとも呼ばれ、完成品の状態に編むことのできる画期的な編機、もしくは製品のことです。

3Dプリンターのようなものだと思ってください。編機からセーターの形(肩や脇、袖付け、袖下など、形になった状態)の製品が出てくるのです。

よって、編み始めてから完成までの時間が大幅短縮できます。加えて、裁断ロスが発生しませんから、原料ロスが少ないのも特徴です。

ホールガーメントは、編機メーカーの開発・主導によるところが大きく、オペレーションを担う技術担当者が必要ですが、それ以外の人員が最小限で済みます。それゆえ、従業員の高齢化が問題で、ものづくりが出来なくなる…といった状況にも対応できるのです。

一見すると、ホールガーメントはいいことづくめのようですが、ホールガーメントにだけメリットがあって、ニットソーには無いのでしょうか?

ホールガーメントは、3Dプリンタのようなものだと言いました。ということは、プログラムさえあれば、どの工場でも同じ製品を作ることが可能です。むしろ、同じものにしか仕上がりません。

反面、ニットソーは、同じプログラムでも、同じ製品が仕上がるわけではありません。

地のし、パターン、裁断、縫製、リンキング、中間アイロン、仕上げ…と人の手で工程を踏むことで、

不思議なことに <作り手の感性> がエッセンスとして効いてくるのです。

3.今間メリヤスのこだわり

当工場では、編立から出荷まで、すべての工程を自社内で行っています。

ソーピングや縮絨、強縮といった加工も自社内で行っています。これらは長い試行錯誤により、独自のノウハウが蓄積されました。

自社内で製造を行うこと、外部に委託せず、不効率でもすべて行い、技術・ノウハウの習得をし続けること、また、目の行き届く製造、顔の見える製品、自信を持って提供できることを誇りとしています。

▼工場内部の様子です。

編立、裁断、縫製、リンキング、まとめ、セット、最終出荷まで、

工場内ですべての工程を一貫して行っています。